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030 TSUJI

辻選手は現在、三重県の強豪クラブチーム『055(オーファイブツー)』の一軍でプレイしている。

辻選手は長身を生かし、インサイドもアウトサイドもこなせるプレイヤー。

2008年にデフバスケットボールプレイヤーとして初めて、『天皇杯』(通称:オールジャパン)に出場した経歴を持つ。
また、デフリンピック(2005年 メルボルン、2009年 台北)、デフバスケットボール世界選手権大会(2007年 中国・杭州)にも出場した。

現在、055チームの活動を中心としているが今後の成長に期待したい。


055(オーファイブツー)公式サイト
http://www.team055.com/

日本デフバスケットボール協会公式サイト
http://jdba.sakura.ne.jp/











DAJ: バスケットボールを始めたきっかけを聞かせてください

辻選手: 中学校に入ったときに友人に誘われて始めました。
最初は興味程度だったのがシュートが入る瞬間が楽しくてあっと言う間に夢中になり、日が暮れるまでシュートを打ち続けていたこともありました。
練習は厳しかったけれど、狭いコートを縦横無尽に走り回ることも気持ちがよくて、段々バスケットが 好きになりました。


DAJ: 貴方にとってこのスポーツの魅力を教えてください。

辻選手: コートが狭い分、他のどのスポーツよりもスピーディーで攻守の展開が早いことです。
また、ゴール下は格闘技ともいわれるぐらい、ポジション取りやリバウンド争いなど身体と身体のぶつけ合いが激しいところも魅力の1つだと思います。
シュートだけでなく、ドリブル・アシスト・ディフェンスなど見どころがたくさんあり、NBAなどでは力強いダンクもあるので、観る人をさらに楽しませてくれます。


DAJ: バスケットボールをやっている上で聴力のハンディはありますか?

辻選手: 健常者の場合、試合中はスクリーンやヘルプ、スイッチなどのかけ声がよく飛び交うのですが、自分の場合はそのキャッチボイスができず、健常者に比べて反応が遅れたり、気が付かなかったりすることがあります。
バスケットは瞬時の駆け引きが多く、わずかな遅れが失点やミスにつながることがあるので、できる限り目や首をフル稼働させて全体を見るようにしていますが、それでも見えない所や気付かない場合は味方にフォローして貰っています。

自分がチームに加入してからは手でサインを決めて、自分が試合に出ている時は手のサインも交えてコールしてもらっています。
バスケットはやはりチームワークが大切なので、お互い助け合っていく気持ちがないとチームとして成り立たないと改めて思いました。
プレー自体は聴力の影響はあまり感じていません。


DAJ: 国内のデフバスケットボール選手として初めて天皇杯に出場した経験があるそうですが 、いかがでしたか?

辻選手: 天皇杯は国内最高峰の大会ということもあり、今まで観る側だったのが自分が実際に出場することは夢にも思っていませんでした。

地元の健常者チームの055(オーファイブツー)に加入した時はJBL(日本バスケットボー ルリーグ)や国体に出場したりするなど名の知れた選手(中には205cmの選手も!)が揃っていて、チームとしても非常に勢いに乗っていたときでした。
そんな中で、加入してわずか5ヶ月での天皇杯出場はとてもラッキーだったと思います。

実際に東京体育館のコートに立った時、客席を見上げると正月にも関わらず、観客席がたくさんのお客さんで埋まっていて、いつもと違った感覚ですごく足が震えていたのを覚えています。
相手はインカレにも出ている早稲田大学で、ユニフォームがエンジ色の生地に大きく「W」がプリント されていて、伝統を感じさせました。

試合は1分40秒と短い時間での出場でしたが、ただ無我夢中でプレーするのが精一杯で、その時の内容はあまり覚えていません。
正月にバスケットの試合をするのも初めてで新鮮だったし、貴重な経験をさせていただいた監督やチームメイトのみんなにはとても感謝しています。
あの感覚は今でも忘れられません。

DAJ: 今までの競技人生で忘れられない思い出は?

辻選手: 天皇杯もそうですが、他にもデフバスケットの日本代表活動で、JBLの松下電器(現パナソニック)とゲームをさせていただいたことです。
日本代表でもある青野選手やJBL得点ランキング一位のブース選手とマッチアップして、国内トップレベルのプレーを肌で感じたのがとても良い経験になったと思います。
特に青野選手は身長が210cmあって、ジャンプボールで対峙した時は向こうのリングが見えなくなるぐらいで、まるで山のようでした。
あの経験があったからこそ、高さに対抗するためにフックシュートや合わせのプレイも身に付けて、世界の高さにも怯まずに攻められるようになったと思います。


DAJ: バスケットボールを始めるにあたってご両親や友人はどんな反応がありましたか?

辻選手: 小学校時代はサッカーをしていたので、急にバスケットを始めるということに周囲はびっくりしていましたが、両親からは「やるからには一生懸命やって欲しい」と言われました。
その言葉どおり、頑張って続けてきたからこそ、現在の自分がいるのだと思います。


DAJ: 練習や試合の時はどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか?

辻選手: 健常者とは基本的には口を大きく開けてゆっくり話してもらうようにしていますが、ミーティング時などは隣の人にメモパッドやホワイトボードで書いてもらっています。
話していることが分からない時は自分から聞くように心がけていますが、特にタイムアウトやプレーの合間など時間が限られている中ではどうしても早口になってしまったり、通訳してもらう余裕もなくて、瞬時に100%理解できているわけではないのでそこの部分が難しいです。
チームメイトとはジェスチャーも交えて、普段からもっとコミュニケーションを図っていくことが大事だと思います。
これは健常に限らず、デフバスケも同じことがいえると思います。


DAJ: 最後にこれから自分と同じスポーツをやろうとしている人や子供たちに伝えたいことは?

辻選手: バスケットに限らず、何か1つでも夢中になれるものを見つけて、一生懸命に取り組んでください。
それが競技であれば、勝つことももちろん大切ですが、目標に向かって努力することや周りの人たちと協力し合うことも大切だと思います。
その経験が自分を成長させ、いつか自分の大きな財産となって、将来に活きてくると思います。最後に、楽しむ心と感謝の気持ちをいつまでも持っていて下さい。



























画像提供:JDBA
2008年オールジャパン大会(天皇杯)にて


画像提供:JDBA
2008年オールジャパン大会(天皇杯)にて





 辻 朋大選手(TSUJI TOMOHIRO)
・ニックネーム: ツッチー
・生年月日: 1983年9月1日
・血液型: A型
・趣味: 温泉、スポーツ観戦、通販
・出身地: 三重県四日市市
・最終学歴: 日本福祉大学
・職業: 会社員
・身長: 191cm
・足のサイズ: 30cm
・スポーツ歴: 中学校~現在 バスケット歴16年目
・キャリア: 
   《デフ》
   2005年 メルボルンデフリンピック日本代表
   2007年 広州世界選手権日本代表
   2009年 台北デフリンピック日本代表
 
   《健常》
   2008年 天皇杯出場
   2008年 全日本クラブバスケットボール選手権 準優勝

   《現在のチーム》
   O55(オーファイブツー)三重県鈴鹿市を活動拠点とした健常のクラブチーム 
   ※2011年度より復帰

・スポーツの特技: インサイドプレー、ランニングプレー
・聴力レベル: 左右 100dB
・補聴器装着の有無・形式: 無
・スポーツの時の補聴器装着の有無: 無
・コミュニケーション方法: 手話、口話、筆談
・スポーツ以外にやってみたい事: サッカー、マラソン(いつかはホノルルマラソンに挑戦したいです)
・ラッキーアイテム: キャラクター入りタオル
・愛用品スポーツメーカー: NIKE
・好きな言葉: やればできる、いつものように、素直
・今後の夢: 幸せな家庭を築くこと、バスケットの指導に携わること




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第3回世界選手権inイタリア パレルモ大会

第3回世界デフバスケットボール選手権大会がイタリアのパレルモにて9月16日から24日にかけて開催された。この大会はデフリンピックと同様、4年に一度開催されており、デフリンピックからちょうど2年後に開催されることが多い。
今回の参加国は男子が14ヶ国、女子が8ヶ国となった。開催地がイタリアだったということもあってか、ほとんどがヨーロッパからであり、アジアからは2ヶ国のみであった。
大会では選手や大会実行委員会スタッフが主に国際手話でコミュニケーションを図っていた。

9月16日に開会式が催され、この日から早速試合が始まった。
日本代表選手団は今回、男子が9名、女子が7名と少人数体制で試合に臨んでいた。予選リーグでは男子が4グループ、女子が2グループに分かれての試合になった。
国際大会は初めてという選手が多く、試合の流れや審判の取り方のタイミングなど、日本と違うバスケットボールに戸惑う選手がみられた。
特に男女ともゴール下で、体格が一回りも違う相手に必死でディフェンスをした結果、ファールを重ねてしまい、退場に追いやられた選手もいた。ただ、日本のほうがバスケットボールをよく知っていて、技術的には勝る部分もみられたので、体格の差をクリアして勝てる相手に勝つことが今後の最優先課題になるであろう。

結果的に男女とも、最下位となってしまったが、内容的に素晴らしい試合もいくつかあり、あとはチームや個々の課題をクリアして、次の大会に結びつけていただきたい。

9月24日男女決勝が行なわれ、男子はリトアニアが、女子はスウェーデンが世界チャンピオンに輝いた。そのまま閉会式が催され、2週間にわたる長い戦いが終わった。


日本代表男子ヘッドコーチ、坂本知加良氏は、こうコメントしている。
今回の大会を終えて日本の各選手はよくがんばったと思います。しかしながら、体格やパワーなど世界との差を改めて感じる結果となりました。
日本は14位と最下位という非常に苦しい結果となりましたが、次のアジア大会に向けて、釘をさされたという思いをもってさらにハードな練習を合宿で行うことが必要だと固く決意しました!

また、選手、スタッフ、日本代表に関わる全ての方に深く感謝申し上げたい。ありがとうございました。


世界選手権パレルモ大会日本代表 公式サイト
http://jdba.sakura.ne.jp/palermo/index.html

日本デフバスケットボール協会 公式サイト
http://jdba.sakura.ne.jp/

世界選手権パレルモ大会 公式サイト
http://www.palermo2011.org/



女子日本代表メンバー


男子最後の試合のあと、カナダ代表と挨拶する代表選手たち


世界で数名しかいないろう者の公認審判(右側)


試合前に選手たちに喝をいれる篠原監督


ゴール下では熾烈な争いが展開された


今大会王者スウェーデンを相手にトスアップ


チームの司令塔、梅本選手の鋭いドライブ


ダブルチームでディフェンスする緒方選手と林選手


日本と違って手足の長い相手のディフェンスになかなかパスが通らず苦戦


カナダ戦にて。体格の違いについて痛感させられた


スウェーデン5番は世界最強のインサイドプレイヤー


どれだけ高く跳んでもブロックされた


中山選手は、ほぼ全試合出場


今大会王者リトアニア


試合前に監督から今日の試合について指示をする


男子日本代表メンバー


ゴールへ果敢に攻める榎並選手


ゴールがとても遠く感じるように見えた


低身長ながらに積極的にゴール下へ切り込んで攻める永澤選手


永澤選手はこの試合で16得点を決めた


ゴール下でひたすら跳び続ける緒方選手


試合前に円陣をくんで気合を入れているところ


イタリア相手にやっと一勝!


ロシアは長身揃いで、特にゴール下では苦戦していました


スロベニア戦にて、ゴールをブロックする峯藤選手


今後はゴール下でのシュート決定率が最優先課題となるだろう


長身揃いのロシア相手にインサイドで苦戦する緒方選手


円陣を組むことでみんなの気持ちをたしかめます




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お知らせ(デフラグビーチャリティーマッチ試合)

deafrugby2.jpg
画像提供:日本聴覚障害者ラグビー連盟

2011年11月にデフオーストラリアラグビーチームが来日します。
今年8月にフィジーにてパシフィック・デフラグビー大会開催予定だったとこ、ニュージーランド大地震に続き東日本大地震により中止となりました。
デフオーストラリアチームのご誠意によりチャリティーマッチという形で試合を開催することになりました。
そして日本ラグビー協会のご協力、ご支援を頂きましてTOPリーグの前座試合として名古屋、大阪の2試合開催されることになりましたので是非、グランドまでご声援をよろしくお願いします!
全国高校ラグビー花園大会出場経験のある東京海上日動ラグビー部倉津圭太選手、帝京大学ラグビー部大塚貴之選手(表紙モデル)が日本デフラグビー選抜として参戦となりましたので両選手の活躍に注目です。


デフオーストラリア選抜(サイレントナイツ) VS デフジャパン選抜(クワイエットタイフーン)


11月5日(土) TOPリーグ第2節 トヨタ自動車 VS ホンダ の前座試合 (名古屋瑞穂ラグビー場)

11月12日(土)TOPリーグ第3節 近鉄 VS ヤハマ発動機 の前座試合  (大阪花園ラグビー場)


TOPリーグサイト http://www.top-league.jp/

日本聴覚障害者ラグビー連盟サイト http://www.deafrugbyjapan.com/

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